SECTION 02
風向き戦略
花火撮影の成否は半分以上が「風」で決まる。煙が抜ける風上に立つだけで、ほぼ全ての煙かぶり問題が消える。
1. 風向きの基本
- ◎ 風上: 煙が自分から見て向こう側に流れる。理想。
- △ 横風: 煙が横に流れる。SS短め(2秒以下)で対応可。
- ✗ 風下: 煙が自分側に流れる。3発目以降は使い物にならない。可能なら即移動。
2. 事前候補出しのフロー
- ① 大会1〜2週間前に会場の東西南北 (各方角) に撮影候補を出す
- ② 各候補で、想定する焦点距離と前景を決めておく
- ③ 当日朝の風向き予報で最終決定 (北風なら南側を選ぶ)
- ④ 開催1時間前の現地風向きで再確認 (予報と異なることも多い)
3. 当日の風向き確認
無料ツールで十分。Windy.com が地上付近の風を時間別に可視化できておすすめ。
横風 × シャッタースピード
スライダーを動かして、横風が吹いている時にSSを変えると花火がどう変わるか体感してください。
風 →
3.0s
0.5s (止まる)10s (大きく流れる)
○ 良好: わずかに横流れあり。風弱なら問題なし。
向かい風 × シャッタースピード
向かい風は煙が手前に流れ、SSを長くすると煙幕の中に花火が「沈む」ように写ります。
風 ↓
3.0s
0.5s (シャープ)10s (煙幕に沈む)
○ 良好: 風弱なら問題なし。
4. 横風時の対策セット
- ・SS: 1.5〜2.5秒に短縮 (3秒以上だと横流れ目立つ)
- ・F値: F8〜F9に開ける (SS短い分、光量補う)
- ・ISO: 200に上げる (それでも明るさ足りなければ400)
- ・連射: 1発ずつ短く切って合成で重ねる方法もアリ
風下に陣取ってしまったら…
- ・最初の数発で「ヤバい」と感じたら即移動の判断
- ・移動が無理なら、フィナーレ前の比較明合成用に開幕の数発だけ撮る
- ・風下に陣取った場合の救済策は「諦め」。次回のリベンジに賭ける